ケプラーの思想
ヨハネス・ケプラー(1571-1630)は、ティコ・ブラーエの下で天体観測にあたり、膨大かつ正確なデータを利用することができ、それらのデータを用いて天体の運動の法則化に向かっていった。
『宇宙誌の神秘』は1597年に出版され、その中で、惑星を動かしている原動力は、運動霊魂ではなく、『力』であると述べている。彼は力学的な力が運動を引き起こしていると主張している。
『新天文学』は1609年に出版され、その中で、火星の軌道は円ではなく、また、一様な円運動でもないと述べている。さらにその中で、ケプラーの第1法則として、「惑星の軌道は楕円」であり、太陽はその焦点のひとつである(楕円軌道則)。次に第2法則として、惑星と太陽とを結ぶ動径によって描かれる扇型の面積は、時間に比例する(面積速度一定則)。
『世界の調和論』は1619年に出版され、その中で、第3法則として、惑星の周期の2乗は、その楕円軌道の長半径の3乗に比例する。
これら3法則は、それぞれ単独に天体における「経験則」として発見された。ケプラーの成果を簡潔に表現すれば、3法則の発見、 自然の諸運動の数式化であるといえよう。惑星の運動は円ではなく、楕円であるということを発見するには、凄まじいほどの計算をやったと言われている。これらはやがて、ニュートンに大きな影響を与えることになった。