京都北部の重油による被害・磁石あそび

                 野村 治

 


(1)京都北部の重油による被害

 ロシアタンカー重油流出事故による京都府北部の被害をとても熱心に説明していました。以下の文はそれについて書かれたものである。

タシカー重油流出事故 その後

京都・八幡市立八幡第五小学校

野付治

1、京都府北部の旅

 5月の3連休を利用して、京都府北部の海水浴場と海岸に行きました。目的は今年の1月に起こったロシアタンカー重油流出事故が、自然環境や海洋生物にどのような影響を与えているのかを直調べるためです。

 車で5時間かけて、ここ10年間位「海の学校」という取り組み等で毎年来ている京都府網野町の浜詰海水浴場に行ってみました。砂浜に降り立ち、漂着している重油等を袋に入れながら調べることにしましたが、重油は教室の広さに対し5cm程度の砂混じりの固まりが1つ見つかる程度で、かなり回収されていることが分かりました。海水も調ぺましたが、これまで同様とても澄みきって見え、油分が浮いていることはありませんでした。1kmくらい波打ち際を歩くと、数kg程度の重油を集めることができました。砂の中に入り込んでいる重油も漂着物が多い場所で発見され、実際に浮沈実験をすると、砂を多く含んでいるため海中に沈むことが分かりました。

 ここから車で西に数km移動して別の場所でも調べることにしました。そこには重油が入ったと思われる白い袋が、道路近くに山積みされ、砂浜のゴミ清掃車も稼働していたことが分かりました。重油の固まりは浜詰海水浴場、砂混じりでした。

 2日目は、8時半からカヌーに乗り込み、浜詰海水浴場近くの夕日ケ浦海岸北東数kmの岩場を観察ポイントにしました。カヌーを固定し岩場に上がった途端に、直径50cm程度のべっとりとへぱりついた重油を発見しました。昨日の砂浜の重油の量とは、比べものになりません。今回の事故で岩場での回収の難しさが指摘されましたが、そのことはすぐ実感できました。重油を直接手で触ってみると、まだまだ粘りけがあり黒光りしています。岩場を数百km歩きましたが、岩の隙間に入り込んだ重油が各所にみられ、ここでの回収の難しさを感じることができました。

 岩場に棲息する動物も調べました。ウメボシイソギンチャク、ミドリイソギンテャク、ケヤリムシ、アメフラシ、バフンウニ、ムラサキウニ、サザエ、アワビ、イトマキヒトデイソガニ、ヤドカリ、フジツボ、カメノテ、アカクラゲ、ヨメガサ、イシダタミガイ、オオヘビガイ、ヒザラガイ、ムラサキイガイ等が見つかりましタ。植物では、ムカデノリを食べながらウミウチワ、アナアオサ、カジメマルバアマノリ、ミル、カニノテなどを確認できました。海水や海洋生物はとてもきれいで重油の被害はこの辺りの海中にはおよんでいないように感じました。

 午後は浜詰より約4km西の葛野浜海水浴場での重油の回収状況を講べることにしました。そこの駐車場には重油の詰まったドラム缶が約150個、2段になって積まれており、ドラム缶の隣隣には、重油を含んだ袋、その横には海そうやごみなどの混じった砂山がありました。近くを歩くと資材保管庫があり、そこには重油で汚れたバケツ 綱 スコップ ちりとり ひばさみ 手袋などが数多くありました。冬の寒さに耐えながら重油を取り除く作業がボランティアなどによって組織的に行われていたことが分かりました。

 砂浜を1km程度歩いてみると重油の固まりを網など分別したと思われる砂山が数百kmに渡って続いている場所がありました。その規模からして、かなりの量の重油が漂流・漂着していたものと思われます。漂着物には少し重油の付いたホンダワラ、カイメン等が多くありましタが、砂混じりの重油の量は見つけるのに苦労するくらい少量でした。

2、油回収システムこそ必要

1月に起こった重油流出事故。4カ月後に現地を訪れましたが、問題が解決されたわけではありません。岩場にこびりついたままの重油、大量のドラム缶や袋、多くの資材がそのことを物語っています。

 技術大国を誇る日本で起こった5千キロリットルもの重油流出事故ですが、海上での回収船が完備されず、有害物質流出対策に責任を持つシステムが機能しないことが明らかとなりました。1990年京都符の丹後半島では貨物船座標事故により同じような油の被害にあっているわけですし、全国各地で油の事故は起きでいたわけです。これらの事故から教訓を引き出し、油汚染事故への対策錯置を当然立てておくベきです。

 ひしゃくやバケツなどでボランティアに頼って回収作業せざるを得ない程、災害に対する危機管理への備えがないということは、根本的に問題ではないでしょうか。明日起きないとも限らない事故だけにしっかりとした油回収システムが求められます。

3、夏の調査(その1)

 7/30 31の2日間 重油の調査にいきました。砂浜には、3〜4cm程度の固まりが3つだけ漂着しているのを確認しましたが、とても少量で、海水は澄んでいます。ただ、岩場はまだ何も手が着けられていませんでした。今後も、自然任せということでしようか。


(2)磁石あそび

↓砂鉄をしいた下敷きのしたに磁石をおいたとき

↓針金の付き方によって磁力線がよくみえます


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