稲わらから紙づくり

            奈良理科の会

   

 

必要なもの

◯稲わら                                                     ◯水酸化ナトリウム                                ◯塩酸                                        ◯500ccビーカーまたはなべ(わら量が多いとき便利)                  ◯ガラス棒(水酸化ナトリウム水溶液でわらの繊維以外をとかしているときに、ときどきかき混ぜる)                                     ◯水槽(溶かしたわらを水洗いと塩酸で中和させるために使う)

 レジュメより

 つくり方

 1、稲わらを4〜5センチに切る。(はさみでは手を痛めるので、押し切りカッターを使うとよい。はさみの場合は少ない稲わらを切る)

 2、切ったわらの繊維以外を水酸化ナトリウムで煮て溶かす。

   

 稲わらを500ccのビーカーや鍋に入れてたく。水酸化ナトリウムを次の溶解度表を参考にしながら徐々に加えていく。

   

0℃

20℃

40℃

60℃

80℃

110℃

29.6g

52.2g

56.3g

63.5g

75.8g

78.5g

 たきながらガラス帽や割り箸でかき混ぜる。2〜3時間たきながら、かき混ぜていると、液はあくで焦げ茶色になる。この液は茶色になっても、次の機会にも使えるので、びんに入れて残しておく。

 3、たきあがった稲わらを水槽に入れ、水でさらす。

   水洗いをすると、茶褐色の色がだんだん透明になってくる。この間も2〜3時間以上かかる。

 4、液が透明になったら、塩酸を入れて中和する。

   中和されたかどうかは、稲わらが白くなってくることで判断する。中和されると、稲わらのぬるぬるが少なくなってくる。この状態だと、アルカリ性の水溶液がタンパク質を溶かすことがないので、手で触ってもたいへんである。中和に硫酸を使うと、紙から硫酸が抜けないので中和したことにならない。

 5、中和した稲わらをほどく。

   乳鉢と乳棒でほぐしてもいいし、ミキサーでほぐしてもいい。これがパルプでほぐす時、乳鉢を使う方が、繊維がカットされずに住むので、ミキサーを使うよりよい。

   

 6、紙をすくう

  (1)水の入った水槽にパルプを入れておく。

  (2)繊維のくっつきをよくするために、ノリウツギの液や、洗濯のり(ミキサー一回分で、小指の先くらい)や、グリースメロン氏薬を入れる。しかし入れなくても紙づくりはできる。のりをいれなければヨウ素反応が出ない紙をつくることができる。

  (3)紙すきは、下に枠(角棒でつくる。大きさは、ハガキ大の紙をつくるときはハガキ大というようにする)を置き、そのうえに巻き寒冷紗の上に木の上に巻きす、寒冷紗(ホームセンターで売っている)を敷く。寒冷紗の上に木の枠を置く。

  (4)パルプと水の入った水槽に、(3)を斜めにしながら入れる。この時、寒冷紗と巻きすの間に空気が入らないようにしておく。

 7、つくった紙を新聞紙ではさんで水を吸わせる。

   新聞紙にはさんでアイロンをかけると速く乾燥させることができる。また、ガラス版や、メラミンコートをした板の上に置き、自然乾燥させることもできる。

   

取材メモ

 紙から紙をつくるというのはよく見る光景。しかし稲わらから紙をつくるという奈良理科の会は興味が深い。

 繊維があればよいので、他にいろいろ応用できる。


新潟大学教育学部理科教育ゼミ作成